送迎バス運転手の仕事内容や特徴を紹介!運転手に必要な資格は?

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送迎バス運転手の仕事とは、多くの人々の移動を円滑にサポートする重要な役割を果たす職業です。

一口に送迎バスと言っても、幼稚園、教習所、企業、病院、温泉施設、介護施設など数多くありますが、それぞれ特有のルールがあります、今回は自身の経験を元に皆さんに紹介したいと思います。

送迎バスの特徴

送迎バスの特徴

送迎バスは、特定の目的地へ人々を運ぶためのバスサービスです。送迎バスの特徴は以下のようなものがあります。

  • 送迎バスは、特定のイベントや場所への大人数のグループを輸送するために使用されます。これには観光ツアーグループ、空港送迎、ウェディングパーティー、企業イベントなどが含まれます。
  • 送迎バスは安全性が重要です。運転手は必要な資格を持ち、バスは定期的に点検および保守されます。安全ベルトや緊急脱出窓などの安全装置も備えられています。
  • 送迎バスは通常、特定の目的地へ直行するためのサービスであり、乗客を便利に目的地まで運びます。途中の停留所が少ないことが一般的です。
  • 一部の送迎バスは、車椅子の利用者や身体的に制約のある人々に対応したアクセシブルな設備を備えていることがあります。
  • 送迎バスのサービスはカスタマイズ可能で、特別な要求や必要性に合わせて調整されることがあります。例えば、特別なイベントでのカスタムデコレーションや飲食サービスを提供することもあります。

送迎バスの特徴は、その利用目的や提供するサービスによって異なる場合があります。したがって、具体的な送迎バスの特徴は、利用するサービスプロバイダーや目的地によって異なることがあります。

送迎バス運転手に必要な資格

送迎バス運転手に必要な資格

送迎バスを運転するためには、車両の大きさや積載能力に応じて異なる免許が必要です。普通免許は一般的に小型バスや乗用車を運転することができますが、大型の送迎バスを運転するには大型第一種免許(大型車用の免許)が必要とされます。

第一種免許

第一種免許は一般的な車両、つまり自家用車や小型のバスなどを運転するための免許であり、一般的な一般道路での運転に対応しています。

第二種免許

第二種免許は、旅客輸送を目的として運転する際に必要な免許で、旅客自動車(タクシー、路線バス、高速バスなど)を運転するために必要です。これらの車両は一般の乗客を輸送し、料金を受け取る目的で運転されます。したがって、このような車両を運転するには、第二種免許が必要です。

運用バスの主な種類

送迎バスの主な種類

バス運転手には、以下のような種類があります。

  • 【一般路線バス運転手】一般の乗客を運ぶ路線バスの運転手です。主に市内や郊外の路線バス、高速バスなどを運転します。
  • 【観光バス運転手】観光客を運ぶバスの運転手です。主に観光地や旅行先でのツアーバス、貸切バスを運転します。
  • 【学校バス運転手】児童や生徒を運ぶ学校バスの運転手です。主に小中学校や高校などの生徒を運転します。
  • 【企業・工場の送迎バス運転手】企業や工場などで働く社員や従業員を送迎するバスの運転手です。
  • 【長距離バス運転手】長距離を走る高速バスや夜行バスの運転手です。
  • 【特定輸送バス運転手】身体障害者や高齢者など、特定の乗客を運ぶバスの運転手です。
  • 自走回送バス運転手主に工場出荷の車両をお客様や海外輸出のために港湾まで車両を移動します。

私の場合、観光バスの他、専属ドライバー休日時の代理ドライバーとして、幼稚園、自動車教習所、病院、温泉施設、4ヶ所を担当してました。

幼稚園送迎の場合

幼稚園送迎の場合

幼稚園の場合、送迎の所要時間は一日4時間位(AM2時間、PМ2時間)始業前点検と始業後の洗車を合わせても5時間前後、あっという間に終わります、当然ですが対価としての日当も安いです、どちらかと言うとリタイアした方が年金を貰いながらの仕事って感じですね。

まずは送迎ルートを覚える

幼稚園の送迎はなるべく園児の自宅近くまで向かうのが基本。

1ルートの停車場所は平均14ヶ所、道を覚えるのに約2つ日間、園児の世話役として保母さんも同乗するので覚えるまでの間、保母さんが道案内してくれます。

しかし保母さんは道案内のために同乗しているわけではないので、なるべく早く覚えなければなりません。

バス車内での幼稚園児はとてもおとなしい

幼稚園児の行動は様々で、状況や個人差に左右されますが、友達と一緒に座っていたり、興味深い景色を見たりすると、意外に静かに座っていることが多いことを感じました。

子供はとにかく可愛いですね、どちらかというと癒されることの方が多いです。

病院のバス送迎

病院のバス送迎

病院送迎の場合、不特定多数の方が利用するため停車場所は路線バスの停留所と同じ場所が送迎バスの停車場所です、1ルートの停車場所は平均5ヵ所、走行距離平均15㎞、道順も簡単、送迎バスと言うよりは無料循環バスと言う感じです。

気配りが大事

ご年配の方が多い病院送迎は気配りが必要、荷物を積んであげたり、バス停車場所を口頭で案内、以外に多いのが話し相手になる事です。(話かけられたら話します、ドライバー側から話しかける事はしません)

時間調整

路線バス同様、全停車場所に出発時刻を表示してます、当然ですが停車場所の時刻表より早く通過することはできません、自分の感覚を頼りに時間調整しながら、ちょうどいい時間に到着するように走ります。

自動車教習所のバス送迎

自動車教習所のバス送迎

自動車教習所送迎バスは教習所の生徒さんを送迎します。

ある程度のバス停車場所は設定してますが、最寄り駅をメインに送迎します、要望があれば途中下車もОK、ルートの範囲内であれば自由に乗り降りできるのです。

運転の見本

我々ドライバーは生徒さんの見本となる運転をしなければいけません。(教習所側からお願いされます)

見てないようで結構生徒さんは我々の運転を見ています、ただ見ているだけならいいのですが、たまに質問されます、もちろんプロドライバーとしてのプライドがありますんでキッチリ答えます。

車両点検

出発前と業務終了後の点検及び清掃は速やかに実施します、この作業は生徒さんが普通に見える場所で行います。

点検清掃は天候に関係なく必ず実施します、勿論安心安全のための作業ですが、その他にも生徒さんに対しての教育として行う大事な作業です。(生徒さんの見学は自由です)

安心安全は数値化出来ない為、毎日の基本作業をキッチリ行うことが重要なのです。

温泉施設のバス送迎

温泉に入る動物のイラスト

温泉施設送迎の場合は施設利用のお客様をシャトル運行します、施設と最寄り駅を往復する、いわゆるシャトルバスです。

夜のイベント

経験上、面倒くさい客が多いのが温泉施設送迎です。

皆さんご存知の通り、○○健康ランドと呼ばれる温泉施設にはミニ舞台があり、さまざまなイベントが開催されています。

このようなイベントに欠かせないのが「お酒」です。温泉施設側も客寄せに必死なのですね、イベント終了する頃には、お客はべろんべろんに酔っぱらってるわけです。

結局、酔っぱらいを運ぶのです。(一部のお客です)

もちろん全く絡まれない時もありますが、だいたいは絡まれます、悪意がないので問題ないのですが、結構面倒くさいです、週1回、多い時は3回位はイベントを実施していて、イベント当日の送迎はダルイです。

温泉施設送迎は長丁場

温泉施設送迎は勤務時間が長いのが特徴です。朝8:00から夜11:00まで、午前の部、午後の部、夜の部、3交代勤務です。

最後に

送迎バス運転手の仕事は社会において欠かせないものであり、安全で快適な移動を提供することで、乗客にとって重要な存在となります。その使命感と責任感を持ち、日々の業務においては乗客の信頼を築くことが求められます。運転技術の向上やおもてなしのスキルの磨き込みは、仕事の質を向上させ、乗客に良い印象を残すことにつながります。送迎バス運転手は移動の一環として重要な存在であり、その貢献によって人々の生活が円滑に進む一翼を担っています。

この記事を書いた人
てつ

➤こんにちは「てつ」と申します。
➤神奈川県在住の50歳代の運転手です。
私は、長年にわたり運転手を続けてきましたが、交通事情や環境問題について深い関心があり、自分ができることを考えながら、日々の運転に取り組んでいます。
➤近年では環境問題に配慮した車両や燃料の使用も求められており、運転手は省エネやエコドライブなどの取り組みが重要です。
➤このブログでは、これまでの出来事や経験を記事で紹介しています。

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