最近では「当て逃げ」や「車上荒らし」など、駐車中のトラブルが増加しています。そんな中で注目されているのが、駐車監視機能付きドライブレコーダー。しかし、便利な反面、使い方を誤るとバッテリー上がりなどのリスクも…。
駐車監視機能を導入する際に知っておきたい注意ポイントを詳しく解説します。
駐車監視機能とは
駐車中でも衝撃や動きを検知し、自動で録画を行う機能です。
タイプは主に以下の3つ
- タイムラプス型:長時間録画するためにコマ送りで記録
- 衝撃検知型:ドアパンチや当て逃げなど衝撃を感知して録画
- 動体検知型:人や車の動きを感知して録画
駐車監視機能で注意すべきこと

車両監視機能としてはとても便利な「駐車監視機能付きドライブレコーダー」ですが、駐車監視機能を利用する際には、注意すべきポイントがあります。以下では、駐車監視機能を利用する際に注意すべきポイントについて解説します。
駐車場の環境も重要
暗すぎる、カメラの死角が多い、車が頻繁に揺れる…などの環境下では駐車監視がうまく機能しないことも。
- 必要に応じて360度カメラ搭載モデルを検討
- 赤外線カメラ対応や夜間強化モデルを選ぶ
バッテリー上がり
駐車中にドライブレコーダーを長時間動作させるとバッテリーが上がる原因になります。
対策としては
- 外部バッテリー(専用電源ユニット)を利用する
- バッテリー電圧を検知して自動停止する機能を使う
録画時間と上書き設定のバランスに注意
録画時間が長すぎるとメモリーカードがすぐいっぱいになってしまい、肝心の映像が上書きされてしまう場合もあります。
- 動体検知やタイムラプスなど、目的に応じた設定に調整
- 定期的にSDカードをチェックして、不具合を防ぐ
定期的な動作確認を習慣に
トラブルが起きたとき、「録画されていなかった」では意味がありません。
定期的に下記を確認しましょう。
- SDカードのフォーマット
- 映像がきちんと録画・再生できるか
- 駐車監視が正常に反応するか
プライバシーと法律の意識を忘れずに
動体検知や録音機能を使うと、近隣住民や通行人のプライバシー侵害になる恐れもあります。
また、設置場所によっては道路運送車両法や迷惑防止条例に抵触するケースも。
しっかりと利用シーンと場所を考慮することが大切です。
録画方式の種類

録画方式は、機種やメーカーによって異なりますが、一般的には以下のような方式があります。
常時録画(連続録画)
特徴:常に映像を記録し続ける方式。
- デメリット:バッテリーが上がる原因。
- メリット:走行中のすべての状況を記録できる。事故の瞬間を確実に残せる。
駐車監視録画(パーキングモード)
特徴:エンジンOFF後、一定時間録画を継続。以下のタイプがあります。
- タイムラプス録画:一定間隔でコマ送り撮影。長時間記録向け
- 衝撃検知型:車に振動があると録画開始
- 動体検知型:人や車の動きを検知すると録画開始
イベント録画(衝撃検知録画)
特徴:Gセンサー(加速度センサー)で衝撃を検知した際に、その前後の映像を自動で保存。
- メリット:衝突などの“重要な瞬間”を確実に記録。
- デメリット:軽微な衝撃だと検知されない場合がある。
手動録画
特徴:ドライバーがボタンを押すことで、必要なタイミングで映像を保存できる。
- メリット:事故以外のトラブル(煽り運転など)も記録できる。
- デメリット:操作を忘れると記録が残らない。
バッテリー種類

バッテリー内蔵タイプ
バッテリー内蔵タイプとは、電源を供給する小型のバッテリーを内蔵しており、車両のバッテリーを利用することなく録画を継続することができます。ただし、バッテリー容量が限られているため、長時間の駐車中にはバッテリーが上がってしまうことがあります。
外部バッテリータイプ
別途外部のバッテリーを用意することで、駐車中でも電源を供給することができます。バッテリー容量によって駐車時間が限られている場合がありますが、内蔵バッテリータイプに比べて録画時間を延ばすことができます。
車両バッテリータイプ
車両の常時電源に接続することで、エンジンを切っても車両のバッテリーから電源を供給することができます。
一般的に、内蔵バッテリーや外部バッテリーは、容量が限られているため、車両バッテリーと比べると使用時間が短くなります。一方、車両バッテリーは大容量であり、それなりに電源を供給されるため、使用時間が比較的長くなります。
注意点として車両バッテリー常時電源に接続する際には、専用のハードワイヤーキットを使用して、車両の配線に接続することが望ましいです。誤った配線や接続によって、車両の故障や火災などのリスクがあるため、専門家による設置や取り付けを行うことを推奨します。
最後に
駐車監視機能付きドライブレコーダーは、防犯・安心の強い味方です。
しかし、正しい使い方と注意点を理解しなければ、バッテリー上がりや誤作動、プライバシー問題などのリスクもあります。
購入前に今回紹介したポイントをしっかり確認し、自分に合ったモデルと設置方法を選びましょう。