バッテリーは我々のカーライフに欠かせない存在であり、その寿命がパフォーマンスや利便性に直結します。一般的には、2年から3年がバッテリーの交換時期とされていますが、この期間はあくまで目安であり、実際の寿命は使用環境によって大きく異なります。
バッテリーの適切な交換時期を見極め、無駄なく交換するための知識を紹介します。
また、バッテリーの寿命サインを正しく理解し、性能を最適化するためには、ユーザー自身が適切なケアを行うことが不可欠です。
バッテリー寿命を延ばす
例えば、過放電の回避、適切な保管方法など、バッテリーの寿命を延ばすための日常的な対策があります。これらの知識を駆使することで、バッテリーの劣化を遅らせ、パフォーマンスを維持することが可能となります。
また、バッテリーの交換が必要となった際には、費用を抑えつつ品質を確保するためのコツや選択肢についても具体的にご紹介します。
公式のサービスセンターでの交換が最も安全で信頼性がありますが、節約のために非公式なサービスや自分で交換する方法もあります。それぞれの方法で、費用や安全性、品質の面での比較をすることが重要です。
定期的なエンジン始動
バッテリー上がりとは、使っていない間に少しずつ放電され、やがて完全に充電がなくなってしまった状態を指します。車のバッテリーは走行中に充電される仕組みですが、しばらく動かさないでいると自然放電によりバッテリーが上がってしまうのです。
実際には、バッテリーの電力を維持するためには、30分程度エンジンをかけっぱなしにするか、できるだけ長い時間チャージしなければ、エンジン始動時に大きく消費されたバッテリーの電力を補うことは難しいです。
そのため、バッテリー上がりを防ぐためには定期的にエンジンをかけることが重要です。一週間に一度は30分から1時間程度運転するように心がけると、多くの場合はバッテリー上がりを防ぐことができます。ぜひ試してみてください。
カーバッテリーの接続を外して長期保管する
定期的にエンジンをかけて運転することが重要ですが、長期間エンジン始動ができない場合もあります。そのような時は、カーバッテリーの接続を外して長期保管することをおすすめします。バッテリーの端子を外すことで、放電を防ぎ、バッテリー上がりのリスクを軽減できます。
ただし、カーナビやドライブレコーダー、学習機能を持ったECU(電子制御コンピューター)など、データを更新し続ける電装品はリセットされ、過去の記録や設定が消失する可能性があります。特に、新しい車種では再設定が必要になることがありますので、注意が必要です。
日常のちょっとした注意とメンテナンスが、車のバッテリーの寿命を延ばし、安心して運転できる状態を維持するために重要です。
バッテリー寿命サイン
バッテリーは普通に使用していても徐々に劣化していき、限界を超えるとある日突然エンジンが始動しなくなります。出勤前や大事な用事に向かう時だったら大変、このような症状はバッテリー上がりの確率が高いです。
こうなった場合の応急処置として、ブースターケーブルで別のバッテリーからジャンピングするか、充電器による充電しかありません。じつはこのような状況になるまでの間にバッテリー側から寿命サインが何種類か出ています。トラブルを未然に防ぐために覚えておきましょう。
寿命サイン①電圧低下
一般的なのは電圧低下の数値を計測する方法です。
バッテリーテスターを使用して診断し、12.5V以下だと交換目安です。この方法はガソリンスタンドやカー用品店など依頼すれば無料で実施してくれて、診断結果は従業員の方が結果表を見せながら説明してくれます。
寿命サイン②車の機能が鈍くなる
普段乗り慣れている車であれば、誰でも感じることが出来る感覚です。
- エンジンの始動が鈍い
- ウインカーを使用した際、テンポに合わせてヘッドライトが暗くなる(テールランプも同じ)
- パワーウィンドウの動きが遅い
寿命サイン➂アイドリングストップが作動しない
アイドリングストップ掲載車限定。
アイドリングストップとは、一定の条件下で車が信号などで停止した時に、エンジンがストップする燃費向上と環境に配慮した機能です。
単純にバッテリー電圧が低下すると、アイドリングストップは作動しません。その際、メーターパネルに作動しない理由が表示されます。
寿命サイン➃インジケータ確認方法
メーカーにもよりますが、インジケータで確認できるバッテリーもあります。
この表示は、充電状況と液量が目で確認できます。
- 白〔〇・・液不足〕バッテリー液の不足
- 赤〔〇・・要充電〕充電器による充電が必要
- 青〔〇・・良 好〕そのまま使用可能
インジケータ解説に従ってバッテリー液を補充し、充電したにもかかわらず、劣化の影響で〔〇・・良好〕を示さないときがあります。そうなった場合は要バッテリー交換です。
車検の時に交換する
年間走行距離2万㎞以上の車はバッテリー劣化も早いです。バッテリー交換の費用やカーショップに車を持ち込むなど何かと煩わしいと思う方は、車検時に交換する方法もあります。費用はかかりますがとても安心です。
とはいうものの、出来るだけ出費を抑えたいという方は「「車検費用」普通車の相場はいくら?うっかり車検切れ!対処法は?」で節約方法を紹介しております。是非参考にしてください。