「通行帯違反」高速道路の追い越し車線を走り続けるのは違反行為!

交通・マナー

みなさん高速道路で追い越し車線を走り続けると違反って知ってました?

一般的には、高速道路の追い越し車線をひたすら走り続ける行為は、交通の流れを阻害し、危険な状況を引き起こす可能性があるため、交通法規に違反する可能性があります。高速道路では特定の条件下でのみ追い越しを許可しており、それ以外の場合は左側車線を利用することが求められます。

では、どこまで追い越し車線を走り続けると違反になるのでしょうか。

どこまで追い越し車線を走り続けると違反になる?

どこまで追い越し車線を走り続けると違反になる?

道路交通法にはどこまでが違反なのか明確な定義は記載されていません。

しかし「追い越しや道路の状況、やむを得ない事情など、特別な理由の場合は右側の車両通行帯を通行しなければならない。」と道路交通法第20条には記載されています。従って特別な理由が無い場合は追い越し車線以外の車線を走行しなければならないことになります。

追い越し車線はその名の通り追い越しの為の車線です。追い越しが終了したら速やかにもとの車線に戻り、理由もなくひたすらに右側を走り続けていると警察の取り締まり対象になると言うことです。

巷では2キロで捕まると言う噂も・・

覆面パトカーの写真

高速道路で「追い越し車線を2キロ以上走り続けると捕まる」と言う説がありますが、あくまで噂なので気をつけてください。

警察があやしい運転をしている車を発見し、検挙するかどうかを決めるまでに、一定の距離を走行して観察することがあります。

この距離は一般的に2キロ前後とされることがありますが、これはあくまで目安であり、状況によって異なり、警察が検挙を行うかどうかは、違反の程度や周囲の交通状況など多くの要素によって判断されます。

追い越し車線とは

追い越し車線とは

日本の道路は「道路交通法第18条」により左側通行が義務付けられていますが、高速道路のような片側二車線以上ある車両通行帯が設けられいる場合は、第一通行帯(左から数えて一番目)の走行が「道路交通法第20条」により義務付けられています。

最も右側車線は、追い越し、道路外に出るための右折、分岐、合流、標識による指示、の場合にのみ通行できる車線で、追い越しが終わった車両は速やかに左車線へ移動しなければいけません。

通行帯違反の罰則と反則金

普通車大型車二輪車
反則金6,000円7,000円 6,000円
違反点数1点1点1点

車の追越しを妨害してはいけない

「道路交通法第27条」では他の車両に追いつかれた車両の義務も定められています。

規定に基づく政令で定める最高速度が高い車両に追いつかれたときは、その追いついた車両が当該車両の追越しを終わるまで速度を増してはならない。最高速度が同じであるか又は低い車両に追いつかれ、かつ、その追いついた車両の速度よりもおそい速度で引き続き進行しようとするときも、同様とする。

引用:道路交通法

つまり、追い越そうとする車両を速度を上げて妨害してはいけないのです。そして追い越そうとする車両には道を譲ることが義務付けられています。(片道一車線の場合)

車両通行帯定義

車両通行帯定義

車両通行帯とは、車両が定められたエリアを安全に走行できるようにするため、白線などの道路標示によって示されている帯状の部分をいいます。

道路交通法では、車両通行帯は次のように定義されている。

  • 車両が道路の定められた部分を通行すべきことが道路標示により示されている場合における当該道路標示により示されている道路の部分をいう(道路交通法第2条第1項第7号)。
引用:道路交通法

車両通行帯の通行方法

車両通行帯のある道路は原則として、白線や黄色線で区切られており、一般道路や高速道路に関わりなく第一通行帯を通行することになっています。

法第20条第1項の通則は以下の通りです。

  • 軽車両、原動機付自転車及び小型特殊自動車は第一通行帯以外を通行することは出来ない。
  • 自動車も通常は第一通行帯を通行しなければならないが、速度に応じて、第一通行帯だけでなく、最右通行帯以外の全ての通行帯を走ることができる。
  • 最右通行帯は、追越しや右折等のために空けておく。

緊急自動車が接近した場合

緊急自動車は、速やかに現場に到着し、人命救助や緊急治療を行うために重要な存在です。したがって、緊急自動車の通行を妨げることは、生命に関わる危険があるため、運転者としては十分な注意を払うことが求められます。

いずれの通行帯を走行中においても緊急自動車が接近した場合、速やかに進路を譲らなければいけません。詳しくは「緊急自動車が近づいてきたら?緊急自動車には交通特例が存在!」で解説しています。

最後に

高速道路では、安全な走行のためには個々の常識的な行動が不可欠です。

誰でもミスを犯すことがありますが、高速道路でのミスは大きな事故につながりかねません。他人の人生を狂わせることのないよう、一人ひとりが交通規則を理解し、厳守することが非常に重要です。

安全運転への努力と思いやりある運転が、共に安心して高速道路を利用するための鍵となります。皆さんが安全な移動を心がけることで、道路上のリスクを最小限にし、事故の発生を防ぐことができます。

この記事を書いた人
てつ

➤こんにちは「てつ」と申します。
➤神奈川県在住
➤職業 運転手
長年運転手を続けているのですが、最近では交通事情や環境問題について深い関心を持つようになり、自分ができることを考えながら、日々の運転に取り組んでいます。
近年では環境問題に配慮した車両や燃料の使用も求められており、運転手は省エネやエコドライブなどの取り組みが重要です。
➤このブログでは、日常で気になったことや、これまでのさまざまな経験をもとに記事を作成し、皆さんに紹介しています。

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