矢印信号は、通常の信号とは優先順位や意味が異なる特別な信号であり、正しく理解していないと意図せず交通違反につながることもあります。
この記事では、矢印信号の基本ルールを中心に、誤解されやすいポイントを整理しながら、安心して交差点を通過するための考え方を分かりやすく解説します。
矢印に従わないと違反ですか?
矢印信号は「進行できる方向」を明確に指定しているため、それ以外の方向へ進むと、信号無視(指定方向外進行)として扱われます。
- 周囲に車や歩行者がいない
- 危険がなさそう
- 前の車が進んだ
といった状況であっても、ルール上は認められていません。
罰金は以下の通り
【反則金・違反点数】
普通車 :反則金 9,000円/違反点数 2点
大型車 :反則金 12,000円/違反点数 2点
二輪車 :反則金 7,000円/違反点数 2点
原付 :反則金 6,000円/違反点数 2点
※自動車用の青矢印信号に従わなかった場合
日本で使われている矢印信号
日本の道路で使われている矢印信号は、次の3種類のみです。
- 青の左矢印
- 青の直進矢印
- 青の右矢印
すべて青色のみで、赤い矢印信号は存在しません。
矢印信号はなぜ存在するのか?
矢印信号が設置されている最大の理由は、交差点での事故を減らし、交通の流れをスムーズにするためです。
右折・左折時の事故を防ぐため
交差点事故で多いのが、
- 右折車と対向直進車の衝突
- 左折車と横断歩行者・自転車の接触
矢印信号を使うことで、
- 右折専用のタイミング
- 歩行者と車を分離したタイミング
を作ることができ、進行方向の衝突を根本的に防止できます。
交通量が多い交差点を安全にさばくため
交通量の多い交差点では、通常の青信号だけでは以下の問題が起きやすくなります。
- 右折待ちの車で渋滞が発生
- 無理な右折で事故が増える
矢印信号を使えば、
- 「今は右折だけOK」
- 「今は直進だけOK」
と 進行方向を明確に制御できるため、交通の流れが安定します。
ドライバーの判断ミスを減らすため
「行っていいのか?止まるべきか?」という迷いは事故の原因になります。
矢印信号は、
- 行っていい方向を視覚的に一目で判断できる
- 迷いをなくし、判断ミスを防ぐ
という点で、特に初心者ドライバーや高齢者にも効果的です。
歩行者・自転車を守るため
近年は、
- 歩行者優先
- 自転車事故防止
の観点から、矢印信号の重要性がさらに高まっています。
矢印信号を使えば、
- 車が右折する時間
- 歩行者が横断する時間
を完全に分けられるため、人身事故のリスクを大幅に下げることができます。
都市部・複雑な交差点には不可欠だから
都市部や幹線道路では、
- 車線が多い
- 進行方向が複雑
という特徴があります。
こうした場所では、通常の信号だけでは安全管理が不十分なため、矢印信号が不可欠になります。
赤い矢印信号はあるの?

「赤い矢印を見た気がする」という声がありますが、日本の道路に赤い矢印信号はありません。
- 赤信号が点灯している
- 矢印信号は消灯している
この状態を、赤矢印のように見間違えているケースがほとんどです。
※オレンジ色(黄色)の矢印信号は、電車(主に路面電車)専用の信号です。
正しい覚え方
- 青矢印:その方向に進んでよい
- 矢印が点灯していない:その方向は進めない
矢印信号で判断を間違えやすい場面
矢印信号は、次のような場面で判断ミスが起こりやすくなります。
- 本信号の色に意識が向きすぎてしまう
- 周囲の車の動きにつられてしまう
- 矢印が消えた直後に進入してしまう
- 夕方や雨天で矢印が見えにくい
安全に運転するためのポイント
矢印信号で迷わないためには、次の考え方が有効です。
矢印が出ている方向以外は、赤信号と同じ扱い
- 本信号の色は一度忘れる
- 矢印だけを見る
- 周囲の流れに合わせない
この意識を持つだけで、矢印信号での判断ミスは大きく減らせます。
まとめ
矢印信号は、ルール自体はシンプルですが、誤解されやすい信号です。
- 矢印信号が最優先
- 矢印が出ていない方向には進めない
- 赤い矢印信号は存在しない
この3点を押さえておくだけでも、交差点での迷いは少なくなります。
日常運転はもちろん、業務運転や長距離運転の安全確保にも、ぜひ役立ててください。

