「ミキサー車ドライバーの仕事」一日の流れを紹介。

バス・トラック

生コンを運ぶミキサー車と言えば、荷台に設置されているドラムを回転させながら走行している生コン専用トラックですが、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

今回はこの生コンを運ぶミキサー車の仕事を自身の経験を元に皆さんにお伝えしたいと思います。

生コンの仕事に興味がある方、又は実際に就職を考えている方に少しでも役に立てればと思います。

ミキサー車の仕事・始業までの流れ

ミキサー車は特殊車両ではなく、一般のトラックと同じです、したがって大型車両の場合、大型免許を取得していれば運転できます。

朝のミィーティング

一日の仕事はミィーティングから始まります。

免許の携帯確認とアルコールのチェックが終了したらその日の作業内容と安全ルールの確認。

主に工事現場の場所、現場までのルートや交通状況、現場付近でミキサー車が待機できる場所、工事現場入口と出口の確認(高速道路や高層ビルなど規模の大きい工事現場は、ほとんどが出入口が複数あり、入口と出口が違う場合もあります。)

始業前点検

基本的に始業前点検は業種に限らず運送業は必ず行ないます。

主に、オイルの漏れや量・燃料の量・タイヤ空気圧・ボルトの緩み(専用の器具あり)・無線通信機・ドラムが正常に作動するか、等々

てつ
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始業前点検は法律で定められています。(道路運送車両法第47条の2)

ミキサー車の仕事・始業

ミキサー車のイラスト

ミキサー車にも大型(10㌧)、中型(4㌧)、小型(2㌧)と種類があり、現場の規模や生コンを卸す量、現場までの道幅、交通状況など、総合的な判断で稼働する車を決めます。

私自身が勤めていた会社の所在地は関東南部で大型ミキサー車が約20台、バラセメント運搬用バルク車5台、工場も合わせて従業員数80名位の会社でした。

生コンはプラントで練混ぜて一台ずつ積み込むため、指示があるまで工場内の敷地で待機してます。

てつ
てつ

待機の間、ミキサー車備え付けのタンクに洗車用の水を補給しておきます。

生コンクリートは生ものです、一般に製造工場(プラント)で練混ぜてから外気温が25℃以上は90分、25℃以下は120分以内に輸送し、荷卸完了(打終)させなければなりません。(JIS規格)

出荷開始

生コンを積み込んだらいよいよ出発です。

生コンは時間の経過とともに商品価値が下がるため、プラントから積み込んだ順番通りに荷を卸します。

先に出た車を追い越して荷卸しすることはありえないわけです、そのようなトラブルがおきないために前後のドライバーや指令室との無線のやり取りはとても重要です。

工事現場に現着

チームで作業する場合、現着したら一旦現場付近で待機します、生コンを卸すポンプ車には2台までしか配置出来ない為です。

その後、無線のやり取りしながら荷卸し完了した車と入れ替えでポンプ車に配置します。

工事現場にもさまざまあります、車1台しか入れない現場や何台も同時に入れる現場もありました、だいたいは入れる車は2台~3台だけで、その他は現場の外で待機するパターンが多かったです。

生コンの卸し方にも種類があります

じか卸(一輪車やシュートを使用する)方法、コンクリートバケットを使用する方法、ポンプ車を使用する方法、などがあります。

工場現場の9割はポンプ車を使用します。

ミキサー車の洗車

ミキサー車は荷卸し完了後に必ず行うことがあります、それは付着したコンクリートを備え付けのホースで洗い流す作業です。

皆さんご存じの通りコンクリートは時間が経つと固まります、ミキサー車に付着したコンクリートが固まるととても厄介で、なるべく早めに洗い流します。

まずは、現場付近でホッパーとシュート部分を洗います。一通り洗い流したら、工場に帰ってミキサー車専用の洗い場でドラム内の「うがい」や先ほど洗えなかった部分など再度洗い流します。

てつ
てつ

ちなみに現場付近でホッパーやシュートを洗ったことによる「洗いカス」は備え付けの専用バケツを利用してドラム内に戻して持ち帰ります。

生コン持ち帰り

工事現場側の諸事情により、まれに生コンを工場に持ち帰る時があります。

生コンは勝手に卸したり、捨てたり出来ません。

一度練った生コンは時間が経つと商品価値がなくなります、そのため、持ち帰った生コンは分離処理します。

一日5往復~6往復

前述の通り生コンはJIS規格で90分~120分以内に荷卸しさせなければいけません、したがって仕事の性格上、一日の作業量は平均5往復~6往復位です。

「朝7:00時始業~夕方4:00時頃終了」、勤務時間はこんな感じです。

ミキサー車とは生コンを攪拌(カクハン)しながら移動する車。

ミキサー車解説図

ミキサー車(アジテータトラック)は荷台に設置しているドラムが回転して生コンクリートを攪拌(カクハン)しながら運んでます。

ドラムの中は渦巻き状の羽と言うものが付いていて回転することで生コン(セメント・骨材・水)を分離しないようにしてます。

ドラムは助手席側方向に回ることを「正転」と言い、中の生コンが外に出ない仕組みになってます。

その他に「停止」「逆転」など3パターンあり、レバーで簡単に操作できます。

「正転」・「停止」・「逆転」を操作するレバーは荷台後部に設置しているシュート付近の上部と下部、それと運転室の3か所に付いてます。

ミキサー車の運転

工事現場内の作業車用通路は鉄板を敷いただけの簡単なものが多く、とても狭いです。

現場によっては方向転換する場所が無いため、入口からバックで入場してポンプ車に配置したりします。

S字や、登り坂下り坂、をバックで移動など、ミキサー車はとにかくバック移動が多いです。

ミキサー車は意外と女性ドライバーが多い

大型ミキサー車の全長は約7.9m、他の大型車(12m)と比較するとコンパクトで、構造上オーバーハングもあまり気にしなくてすみます、しかも近距離なので体の負担も少ないです。

更にミキサー車はレバー一本で荷卸し出来る部分が女性にも抵抗なく始められる要因ではないでしょうか。

ミキサー車ドラム内のはつり

ミキサー車のはつり??

ピンと来ない方もいるのではないでしょうか、前述の通りミキサー車の洗車はとても大事ですが、実はどうしても洗いきれない部分があります、どこかと申しますとドラム内に付いている、渦巻き状の羽部分の裏面です。

当然そのままで放置しておく訳にはいきません、従って定期的に台貫(だいかん)にてミキサー車の総重量測定を行います、規定を超える数値が出たら、はつり作業を行います。

はつり作業とはドラム内の固まったコンクリートを細かく砕く作業。

はつり作業はドラム内の固まったコンクリートをピックハンマーなどを使って細かく削ったり砕いたりします。

実際にドラム内に人間が入って付着したコンクリートをはつります。結構大変な作業で大型ミキサー車一台はつり終わるまで4時間~5時間はかかります。

はつり作業の準備

はつり作業で使用するもの。

  1. ピックハンマー
  2. 片手ハンマー
  3. 防塵マスク
  4. ゴーグル
  5. 耳栓
  6. 防護服(レインコートなど)
  7. 送風機
  8. 照明器具

はつり作業は安全第一

はつり作業は事故防止の観点から基本的に2人1組で作業します。

夏はドラム内の温度が上昇します、作業を実施する場合、なるべく夏は避けたほうがいいでしょう。

一人が、はつりを実施している間、もう一人はドラムの誤作動を防いだり、道具の受け渡しなど担当します、このローテーションを交互に行います。

てつ
てつ

ピックハンマーは力まかせに押し付けると、ドラムそのものにキズ付ける為、注意が必要です。

はつり作業は完全防備

はつり作業の大変な理由、ピックハンマーの反響音、砂ぼこり、ドラム内は狭く動きずらい、などがあります。

従って完全防備が重要です、中でも防塵マスクにゴーグルは必須アイテムです、その他にも防護服や耳栓などがあると、安心です。

はつり作業についていかがでしょうか、不安を仰ぐつもりはないのですが、こんな作業もあるんだなぁ、程度の認識でいいです、年間1回~2回位の作業なのであまり気にする必要ないと思います。

一通り、はつり終わったら中のコンクリートを出して、台貫にて総重量の確認、適正な数値がでたら、はつり作業は終了です。

ミキサー車ドライバーの収入や職場環境

親会社が大手であることや、労働組合の存在は、従業員にとって様々なメリットをもたらすことがあります。私の場合、月に20日の出勤で38万円~45万円の給料で、賞与も年2回支給されるなど、安定感のある給与体系でした。

労働組合がある場合、従業員の権利や福利厚生の向上、労働条件の改善などに積極的に取り組むことが期待されます。これが職場環境を向上させ、従業員の働きやすさにつながることがあります。

まとめ

新しい職場に入る前に、その企業の雰囲気や働き方について事前に知っておくことは重要です。

異なる企業にはそれぞれ独自の文化やルールがありますが、一般的な職場の雰囲気や働きやすさについての情報は、将来の仕事選びにおいて大いに参考になります。また、仕事のスタート前にそうした情報を得ることで、新しい環境に適応しやすくなるでしょう。

本記事が、さまざまな人たちの参考になることを期待します。これからの新しい職場で、良い経験となることを願っています。

この記事を書いた人
てつ

➤こんにちは「てつ」と申します。
➤神奈川県在住
➤職業 運転手
長年運転手を続けているのですが、最近では交通事情や環境問題について深い関心を持つようになり、自分ができることを考えながら、日々の運転に取り組んでいます。
近年では環境問題に配慮した車両や燃料の使用も求められており、運転手は省エネやエコドライブなどの取り組みが重要です。
➤このブログでは気になった事や、さまざまな経験を元に記事を作成し紹介しています。

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